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阪井征四郎さん 76歳

南大河原地区生まれ

大工・工務店経営

【同居家族】妻と二人暮らし。

【今朝の朝食】ご飯、味噌汁、自家製の漬物数種、自家製ジャムを添えたヨーグルト。

【もし100万円あったら】家族と一緒に冬の富士山のふもとに1か月ぐらい滞在して、風景を撮りたい。富士山には毎年行くけど最高の瞬間にはなかなか出会えないから。

【行ってみたい国】カメラを持ってスイスの山へ。

【しあわせを感じる時】仕事をしている時。根っから好きなんだと思う。

【村で好きなところ】野殿坂を上ったところから見晴らす村の山並み。6月頃の恋志橋から眺める、もやのかかった朝日。

16歳でこの仕事を始めて60年になります。はたち前には兄の家をひとりで建てましたよ。その後22歳で名古屋に行き、5年ほど働きました。私は昔から棟上げまでの仕事が抜群に早くて、「天狗さん」て呼ばれてたぐらいでね。今と違って歪んだ木をいかにうまく組み合わせるかが面白かったし、腕の見せ所でした。最近では近所の恋志谷神社や天満宮の新築もやらせてもらいました。天満宮はこの辺りに多い春日造(かすがづくり)やけど、恋志谷神社は女の神さんで、おしとやかな流造(ながれづくり)。社寺は全体のバランスが肝心やから、倉庫でベニヤに原寸の絵を描いて全体像を確かめてから、絵の通りに仮組して、それをバラして現場に運んで組み上げるんです。そういうバランスをスパッと決めるのも、ひとつの裁量やね。そんな仕事をしてると、今でも時間を忘れるんですよ、楽しくて。

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