第4回
村域の約4分の3を山林が占める南山城村。単線の鉄道を走る電車は1時間に1本、ショッピングモー ルもコンビニもないけれど、ここには土があり水があり、森があり、それらが与えてくれる衣食住の文化や風景があります。土地の恵みをぐるぐる巡らせながら次につないでいく、美しい循環と再生のかたちを、やまびこ編集室が訪ねて歩きました。
第3回
季節の素材を生かしたシンプルかつ美しい料理で人気を集める、料理家・フードコーディネーターの冷水希三子さん。「インスピレーションの源は、旅」という冷水さんを村にお招きし、食材の作り手や郷土料理を語り継ぐ人を訪ねた2日間は、私たちにとっても新たな出会いと発見がいっぱい。洗練された美意識の中に、どこか大地に根ざした力強さや骨太さを感じさせる冷水さんスタイルの秘密も、ちょっぴり見えた気がしました。
第2回
ある時は紙の上に、ある時は布の上に、みずみずしく抒情豊かな色彩の世界を繰り広げる作家・伊藤
尚美さん。出産を機に大阪から三重県伊賀市へアトリエを移して以来、不思議な縁に導かれるように、お隣の南山城村にも少しずつ友人が増え、親密な付き合いを続けています。そんな伊藤さんを村にお招きした2日間。村の伝統行事「田山花踊り」や、初めての柿渋染めをともに楽しんだ記憶は、今もあふれる色と光に包ま れています。
第1回
梅雨の切れ間を縫うような夏晴れの日、広島から〈山のテーブル〉を訪ねてきてくれた素描家しゅんしゅんさん。
その繊細でどこかストイックな感じもする画風から想像していたのとは少し違って、生身のしゅんしゅんさんは穏やかで飾り気のない実直さに満ちて、そよそよと吹き抜ける心地いい風のような人、という印象。のんびりと村のあちこちを巡りながら、しゅんしゅんさんと見た景色や交わした会話を、みなさんにもおすそ分けします。